私の矯正歯科治療の診査診断のための資料収集は、独特の手法です。

患者さんは、常に私の側に居られる訳ではありませんから、治療方法が決定するまで患者さんの治療に必要な資料を徹底的に収集することは、とても大切なことです。
私は平行模型と呼ばれる歯型の石膏模型を使用しません。
なぜなら、歯並びと頭蓋骨の位置的関係が、その平行模型には全く反映していないからです。私はロバート.リー博士の咬合理論を継承しております。
ですから、パナデント咬合器に患者さんの歯型模型を装着して、咬み合わせ診断、顎関節の頭蓋骨との位置的関係の診断し、初めて歯列の改善を進めてまいります。


パナデント咬合器に患者さんの情報を入力するために、先ずフェイスボートランスファーを行います。
加えてアキシオグラフにて下顎の関節頭の動きを精査します。
その上で本当に患者さんにとって楽な咬み合わせの位置と現在の咬む位置とのズレを確認し、その対策を講じる手段を講じます。
なぜなら、歯並びの悪い方は、咬み合わせも悪く、顎関節の関節に問題があるにもかかわらず、ご本人は気づいておられない場合が多いからです。
模型分析は、とても重要な【治療咬合】という大切な診査だと考えています。

レントゲン所見においては、矯正歯科治療においてセファロ写真分析は欠かせません。

しかし、それだけでは情報量としては不足だと考えています。
私はレントゲンメーカーの協力によって特注の機器を製作していただき臨床に活用しております。頭蓋骨の3軸方向からの分析し、骨の変形とともに、頭蓋骨と下顎骨との位置的関係について精査し、正しい咬み合わせでの歯科矯正治療を確実に行います。




一般的な歯科矯正治療の資料である、患者さんの口腔内写真、顔貌写真も、もちろん活用して診断の一助としています。
治療を進める際、決して【見落とし】があってはなりません。
多くの資料を分析し、畑テクニックにて正確な【歯の移動】という手当てを行います。